平成30年4月18日(水)~19日(木)の日程で、4か所を視察してきました。
18日午前10時に議会棟を出発。今月15日(日)に、新潟駅・高架駅第一期開業したばかりのホームを視察するため、越後線・白山駅から電車で、同一ホーム乗換体験をしました。

 駅周辺整備事業は、平成4年度に新潟県と新潟市の共同事業として調査が開始されました。平成10年に、駅周辺整備基本構想が公表。その後、関係者で協議が重ねられ、駅前広場や駅舎の計画はコンペで募集。これをベースに、平成17年度都市計画決定がなされ、平成18年度の認可を得て事業がスタートしたとのこと。なお、新潟市が政令都市に移行したことから、平成19年度から事業主体が新潟市に移管されました。
 事業内容は、「連続立体交差事業」「幹線道路整備事業」「駅前広場整備事業」の3区分で実施され、概ね2023年度頃完成を目指すとしています。
15日にオープンした、越後線の高架化(区間は2.5km)では踏切が2か所(天神尾踏切、米山踏切)除去されたことにより、周辺道路の交通渋滞緩和や歩行者や自転車の安全な通行が確保されたこと。これにより新潟駅部分の高架下を貫通し、南口と万代口を結ぶ交通広場が設置され、更に、ここをバスの通行も2021年度には可能となり、一層の利便性向上が図られると期待が大きい。
また、上越新幹線「とき」と特急「いなほ」が同じホームで乗換が可能となり、移動時間の短縮や上下移動の解消などの利便性向上が期待され、これにより庄内・秋田方面との日本海国土軸形成への役割を担うことができること、新潟市並びにJR東の担当職員から、新幹線と在来線の接続箇所で説明を受けました。
 2か所目は、三条地域振興局地域整備部所管の「五十嵐川災害復旧助成事業の竣工について」現状を視察しました。

平成23年7月27日~30日にかけて、新潟県と福島県会津を中心に前線が長時間停滞し、線状降水帯が五十嵐川流域に連続して発生し、上流の笠堀ダム周辺では総雨量985㎜に達するなど、記録的な豪雨で死者・行方不明者が出たほか、各地で堤防の決壊や河川の氾濫が起き、住宅や道路が被災しました。この再発防止のため、県は平成24年度から五十嵐川災害復旧助成事業に着手し、平成29年度に竣工したところです。
 事業費は、約370億円。工事内容は、「河道改修・総延長約31.9km」「遊水地整備・洪水調節容量:約190万立方メートル、面積:約40ヘクタール」「笠堀ダム嵩上げ・約4mにより洪水調節容量を約2割、180万立方メートル増加」」などで、対象河川は一級河川・五十嵐川、一級河川・鹿熊川、一級河川・笠堀川です。
 整備部の担当者から、遊水地整備の現場で説明を受けましたが、異常な豪雨で堤防が決壊した状況を思い浮かべると、自然の力の前では為す術がないけれど、同時に人間の知力によって防止する術を持っていることの素晴らしさも実感したところです。この遊水地には平常時は水田や畑作利用をしていて、リスクには保証があるとも聞きました。晴天に恵まれて穏やかな新緑が印象に残りました。

 三か所目は、妙高市の「万内川砂防えん堤群」を妙高砂防事務所と地元「万内川砂防公園ファン倶楽部」の皆さんから、公園内の現場で「登録有形文化財・万内川砂防えん堤群と日影沢床固工群の保存・活用について」説明を受けました。
幸いにして、公園内のソメイヨシノが満開で迎えてくれました。

 砂防事務所の担当者から、万内川は県下初の砂防工事に着手した「新潟県砂防発祥の地」であること。その原因は、明治35年5月、上流部の粟立山の大崩落による土砂災害が発生し、下流の西野谷集落の大半が跡形もなく流されたため、同集落と下流域を守るため、砂防えん堤を設置することとなり、当時の新潟県議会に再三にわたり要望活動を重ね、ようやく大正5年に調査が始まり、大正10年に第一号えん堤工事が開始されたとのこと。以降、この流域には全部で18基の砂防えん堤が増築されました。当時の工法では、重機もなく主に人力によるもので、集落や近隣の男女などが日夜作業にかかわったとのことでした。
18基の砂防えん堤のうち、11基は平成15年に登録有形文化財に指定されました。その理由は、原産地の石を石工の加工により造られた石積えん堤です。また、支流の日影沢には、1.2kmの渓流に47基の石積床固工が設置されており、これらも同年に指定されています。
 万内川砂防公園ファン倶楽部は、平成18年6月に設立されました。
会員は、地元の人達を中心にNPO団体、民間企業、行政(国や県市など砂防関係者)等で構成されています。設立は、この歴史的砂防施設と周囲の豊かな自然環境を活かした「万内川砂防公園」の環境保全と先人の知恵と苦労を後世に語り継ぎ、治山・治水思想と防災教育の普及などを目指すもので、多くの人達から利用していただくための活動を目指しています。毎年8月の第2日曜日に開催され、約2,000人が参加する一大イベントになっています。中でも、子供たちに一番人気のニジマスつかみ取り、地元や企業の露店での美味しい食材で大いににぎわっています。最近は、山の日の休日に開催が変更となりました。
 不肖私も、会員の1人です。雪解け水の爆音を聞きながら公園を後にしました。

2日目は、上越市の「国道253号線上越三和道路事業の概要及び進捗状況」を現地視察しました。

 この道路は、「地域高規格道路・上越魚沼地域振興快速道路(全長約60km)の一部区間」で、上越市寺から同三和区本郷間、7.0kmで、平成14年度から工事が進められています。全体事業費約704億円で、平成29年度は31億円、平成30年度は25億6,000万円で整備中。今年度は寺から鶴町間・延長3.0kmが開通予定で、この間にある橋梁工事や舗装工事が進められている。国土交通省・北陸地方整備局・高田河川工事事務所の説明では、この工事区間は地盤が脆弱で沈下が激しく、押圧発泡スチロールが使用されていて、工事費が高いとのことでした。要約して報告とします。

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