2月5日(月)~6日(火)の1泊2日で、4か所の行政視察を行いました。中野洸委員長ほか12名(欠席3名)の参加でした。
初日は大変厳しい寒波に見舞われ、私は朝6時半過ぎに家を出て、県庁に着いたのが9時過ぎでした。途中の高速道路では、吹雪の為視界が悪く緊張の連続でした。
最初の訪問先は、新潟市西蒲区にあります「越前浜自治会」で、(地域を挙げた移住・定住促進に向けた取組について)、小川吉幸会長・他役員3名(青池さん、篠澤さん、市橋さん)と移住者代表・(星名さん、近藤さん、吉岡さん)から説明を受けました。
 現在地は、角田山北麓の日本海側に位置し、戦後、新潟市の近郊砂丘農業地として開墾され、スイカや大根など野菜と果樹、チュウリップ等が栽培され、海岸部は越前浜海水浴場として賑わっていたそうです。自治会の歴史は古く、今から約400年前(戦国時代)織田信長に滅ぼされた朝倉義景の家臣であった「小川以下7人衆」が越前の国から逃れて角田浜「宮の平」へ移住してきたとのこと。戦後は、集落の人口が1,000人を超えた時代もあったようです。
しかし、近年少子高齢化がすすみ、人口減少のため平成22年に地元小学校の統廃合が取りざたされたことが切掛けで、自治体独自の取り組みが始まったそうです。小川会長のもとで「自治体HP」を立ち上げて、PRや移住希望者への(空きや紹介、子育て世帯向けの分譲地販売)等を行った結果、平成29年11月末で自治会人口720人(280戸)のうち、移住者数が129人で66世帯、大人96人子供33人の構成。空き家へ賃貸で入居が28世帯・52人、空き家を購入して入居が26世帯・45人、新築住宅入居が12世帯・32人となっています。
これらの取組が評価され、平成28年度には新潟市の「新潟市移住モデル地区」の第1号に認定されたとのこと。越前浜の特異的な活動として「自治体を取り巻く課題では、基幹産業の農業の復活(高齢化対策、耕作放棄地解消、基盤整備)、少子高齢化への取組(小学校の活性化、高齢化対策、自然減対策)働く職場の確保(観光ニーズへの対応、浜茶屋に替わる産業転換、農業生産の法人化、JA、ワイナリー、地ビール、福祉施設)等に対し、自治会の取組として「越前浜集落活性化対策」では、(空き家対策を全員で協力し、共有地の有効活用などをホームページで広報・情報発信。)また、「地域活性化事業で福祉対策」では、(引きこもり対策、独居老人対策。生きがい対応型ディサービス、元気老人の活用)、また、「移住モデル地区」の活動では、(ホームページなどから移住希望者、農業参入者、再生エネルギー参入者などの受け入れ)を行っているとのことでした。

特徴的な事として、移住者のうち分譲地購入条件では、「小学校や幼児のいる子育て世代に人達が対象で、契約後、1年以内を目処に建物を建築する。」こととし、3区画を売却済み。現在は、第2期分譲として9区画(自治会共有地約3,000㎡)を今年の5月頃から分譲を開始する、とのこと。会場に来ていた移住者の方々は、県内在住者が半分くらいで、「都会にはない人間関係があり、自然と趣味を活かした生活が楽しい。働き方や暮らし方を変えたい。静かな所で暮らしたい。」などと、希望にかない現状に満足していました。また、自治会では年間様々なイベントが行われていて、地元の人達との触れ合う機会が多いことから、今後に期待が出来そうです。

2か所目は、「新発田市の新発田駅前複合施設・イクネスしばた」で、(こどもセンターの設置による子育て世代への支援について)、施設長並びに係長から説明を受けました。

新発田市では、中心市街地地区の再開発のため、平成25年度から29年度の間で約250ha(二の丸公園を頭に歴史・文化ゾーン、市役所周辺を鼻に公共サービスゾーン、柴田駅周辺を口に情報発信ゾーンに区分し、基幹事業・総額5,742百万円)の特色ある整備を行いました。地区概要では、「城下町機能が色濃く残り、駅やバスターミナル等の公共交通の結節機能、衰退している商店街などの経済機能、行政施設、教育施設、市民活動施設等が集中している場所である。」ことから、この地区の中心市街地の都市機能の更新を行うこととした、とのことでした。
目標のコンセプトは、「つなぐ」とし「新発田の歴史を活用したまちづくりと住民の生活機能を重視し、誰もが充実した市民生活を送ることが出来るまちづくりの実現を図る。」ため、新発田駅周辺に「複合施設・イクネスしばた」も一つの機能として整備されたものです。市長の考えとして「新発田駅を利用する通勤者・通学生の待ち時間を有意義に過ごせるスペースの確保が必要。」との意見が取り入れられたとのこと。
この施設の概要は行政棟として、敷地面積4,680㎡・延床面積7,230㎡で、1階部分に「新聞・雑誌・ティーンズの閲覧場所、カフェ、多目的室、音楽練習室」などがあり、2階部分に、「児童図書、料理・観光・県内資料などテーマごとにまとまった図書室、こどもセンターやキッチンスタジオ、一時預かり室、パソコンコーナー、展示室、視聴覚コーナー、多目的室」などがあり、子どもから大人まで幅広い世代が集うフロアーとなっています。3階部分は、「調査研究や学習、カウンター閲覧室、レファレンスコーナー、キャレルデスク、朗読室、多目的室など読書を想定した静かな閲覧スペース(約18万冊うち児童書3.5万冊)の設備が整っていて、隣接施設は民間棟であり、通称「MINTO館」4階建て延べ床面積3,150㎡があり、施設内には、敬和学園大学学生寮や市観光案内所、市観光協会事務所、医療施設などが入居し、平成28年7月の行政棟オープン後、2か月で入館者数が10万人に達し、平成29年8月には50万人を突破したとのこと。
人口減対策の一環として、同施設内に設置されています「こどもセンター」には、室内遊具で遊べる(あそびのひろば)や(短時間の一時預かりサービス)などの子育て支援や子育て情報発信、子育て世代の交流・リフレッシュの場として気軽に利用できる施設で、ほぼ毎日利用している親子もいるそうです。対象は、新発田市内に在住の満6か月から小学校就学前の子どもで、預かり時間は午前9時から午後5時まで、(1日1回4時間)、利用日数は原則月5回まで、利用料金は、1時間200円とのこと。センターの事業として、例月イベントの実施や子育て講座の開設、子育て講演会の実施、子どもだよりの発刊、子育てサークルの育成や支援なども行っていて、新発田市民だけでなく新潟市や近隣の市町
民も利用しているとのことでした。説明後、施設内を案内していただきましたが、「こどもセンター」には、多くの親子連れが遊具を使い楽しく遊んでいました。1階の新聞・雑誌・ティーンズコーナーにも、大勢の人達がいました。駅前という地の利でしょうか。
是非とも、子育て世代の若い人達が増えることを願うものです。

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