○とよたエコフルタウンについて

 愛知県庁を後にして、長久手市にある「トヨタ博物館」と豊田市にある「トヨタ鞍が池記念館」で、トヨタ創業(自動織機創業者・豊田佐吉翁からトヨタ自動車創業者・豊田喜一郎翁)の「トヨタに係る歴史」を研修して、「とよたエコフルタウン」のパビリオンに到着したのが午後5時過ぎ。それにも拘わらず、帰宅の準備をしていた職員が懇切丁寧に説明してくれました。ここは、平成24年5月18日にオープンした「低炭素社会モデル地区」で、国内外に「見える化」する施設として設置されたもの。最先端の環境技術開発に取り組む企業や市民と連携して「環境モデル都市アクションプラン」「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」「次世代エネルギー・モビリティ創造特区」など活力ある取り組みを推進しているもの。ライフスタイルやまちづくりの環境技術の普及に繋げることを目指しているとのこと。パビリオンの中は、「ガイダンス、エコナビ、スマートライフギャラリー、チャレンジ、スマートプロダクツギャラリー、クルージング、デマンドバスシステム」などがあります。敷地内には、「モデルハウス」や「とよたエコフルタウン水素ステーション」や「超小型電気自動車COMS(P・COM1人乗り用)とCOMS(T・COM2人乗り用)」の充電施設がありました。この車は、市内の一画で実用化されていました。
 環境にやさしいスマートシティの実証現場を見て感じたことは、雪国は大丈夫だろうか。ということでした。
○交通システム・ハーモについて

 豊田市役所で担当者から、昨日の超小型電気自動車を活用した「低炭素交通システム
Ha:moについて」説明を受ける。Ha:moとは「クルマなどパーソナルな乗り物と公共交通の最適な組み合わせによって、人にも街にも社会にも優しい移動の実現を目指す交通システム」であり「低炭素かつシームレスな移動をサポートする情報を提供し、また、公共交通と連接した末端の移動をサポートする、超小型EVシェアリングサービスを提供するもの。現在会員数は約1,00名。利用時は、スマホから簡単に利用予約ができる。乗った分だけ支払。指定箇所(ステーションは25か所あり)に乗り捨て自由。利用イメージは、「最寄の駅から公共交通(鉄道・バス)とRIDEを利用した乗換ルートを案内」
「目的地までの道路渋滞を考慮したルート案内」「市内のイベント情報は事前にプッシュ通知」また、「前日の夜にステーションから持ち帰り、当日の朝はステーションで返却」など、環境面や超小型化による交通渋滞解消に効果を発揮しているとのこと。問題点は、現状では道路交通法があり限定的な場所での使用しか認められていないことにある。
○再生医療への取り組みについて
 蒲郡市にある「株式会社・ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」で小澤洋介社長から説明を受けました。いきなり、私たちに「訪問の目的は何か。」と問いかけてきました。
新潟県の医療事情を話し始めたところ、「この会社は、再生医療を日本で最初に取り組んでいる。新潟大学とも関係があることを承知で聞いてほしい。」と、再生医療の現状と将来性について話し始めました。世界的には、日本は再生医療分野では後進国とのこと。アメリカでは11か所、韓国でも10か所の研究機関があり、日本はわずか2か所。社名のティッシュ・エンジニアリングは組織工学の意味だそうですが、これを「再生医療による恩恵を誰もが当たり前に享受できる社会を理想に掲げ、日本初の再生医療製品メーカーとして、最先端医療に貢献していくこと。また、この分野における日本のリーディングカンパニーとして発展していくことを目指す。」と、力強い言葉がありました。現状では、薬物療法や臓器移植手術などが主流ですが、リスクが高い課題があります。再生医療は途に就いたばかりですが、この会社の最大の取り組みは「自分の細胞を培養して、自分の体に戻すことで、拒否反応が無くなり安全性が高い。」特徴が強みとのこと。現在は、自家培養表皮と自家培養軟骨、自家培養角膜上皮の内外の第一線で活躍している研究者とともに取り組んでいるとのこと。ただし、重篤な火傷患者に対する皮膚の培養(8cm*10cm)には、約3週間必要となり移植前に死亡する確率が高く、コスト回収が難しいことも悩みの種とのこと。ちなみに軟骨培養には4週間とのこと。いずれにしても、将来性のある分野であり日常的に利用できる日が待ち遠しい感じを受けました。
○開発中の自動車システムについて

 最後の訪問先は、「豊田工業大学スマートビーグル研究センター」で、自動車の運転支援及び自動運転システムのための基礎理論と、その応用技術の研究について話を聞きました。先立って、本校の成り立ち(豊田家創業者の世界に通じる技術者を育てる学び舎)について、学校側から説明を受けた後、三田誠一センター長から具体的な研究課程を聞きました。既に校内で試験車(総合環境確認システム搭載車)が試験走行したり、試走車専用コースでの実験などを繰り返していて、高速運転などへの対応も可能な状況とのことでした。以下、いただいた資料の研究テーマを紹介します。
「自動運転の総合的研究として」狭路自動駐車システムや走行経路計画、ステレオビジョンシステムなどの直属グループ。「EV用モータ駆動システムの研究として」高効率モータ、低鉄損インバータ制御、EV用高効率駆動システム、自律走行との統合。また「交通知識ベースの研究として」交通知識ベース構築技術、交通知識の自動獲得、アクセスプロトコル設計、知識ベース評価。「マルチモデルイメージングシステムによる歩行者検出の研究として」可視光・遠赤外・近赤外カメラを利用した歩行者の検出(多様な環境変化への適応)、画像からの最適な特徴の検出、分類器の学習、情報の融合、状況変化に対応する歩行者の検出(部分視会、距離やサイズの変化、照明変化など)多義にわたる研究を行っています。実用化には、少し時間を要すると思いますが、なんとSFの世界が現実となるなんて、素晴らしい進歩を感じて聞いてきました。以上が今回の研修を要約したものです。なお、いただいた資料は事務所にありますので、興味のある方は連絡してください。

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